自分は日本に住んでいた頃、車の免許を持っていませんでした。
ずっと東京に住んでいたので、
電車とバスを使えば特に不自由なくどこにでも行けた為です。
しかし、マレーシアに移住してから車の必要性を感じ、現地で免許を取得。
現在は自家用車を買ってほぼ毎日のように運転しています。
今回はマレーシアでの自家用車の必要性や車の教習所についてお話しようと思います。
Grabがあれば自家用車いらないのでは？
マレーシアには安くて便利なライドシェアサービスGrabがあります。
自分もクアラルンプールに住み始めた当初は
Grab安いし便利だし、自家用車いらなくね？と思ってました。
しかし！とても便利なGrabですが、何度も使っていると不便な点もあることに気付きます。
・ドライバーが捕まりづらい場所、時間帯がある
(都心から離れるほど捕まらない。早朝はなかなか捕まらない、など)
・車内の臭いがキツイことがある
・運転が荒いドライバーがいる
・ドライバーが見つかったのに全く動かない(ピックアップに来ない)
などです。
一番キツいのは臭いです。
ドリアン臭だったり、汗臭かったり、芳香剤の臭いが強すぎたり…。
車に乗ってから「すみません！臭いのでチェンジで！」とは言えないですからね。
目的地に着くまで臭いに堪えないといけません。
息子が臭いに敏感なので、酔って気持ち悪いと言い出した時は冷や汗もんです。
これらの要因もあって、自分は教習所へ通い、車を買うことになりました。
マレーシアは車社会。Grabがダメなら自分で運転するしかないのです。
マレーシアの教習所
KL市内には結構な数の教習所があります。
Driving Schoolで検索するとこれだけ出てきます。
しかし、記載されている連絡先にWhatsappで連絡をとってみても
ほとんどのところが全く返事が来なかったり、途中で連絡が途絶えたりします。マレーシアスタイル！
そんな中、まともに連絡が取りあえたExcellent Driving Centreという場所に自分は通うことになりました。
Excellent Driving Centreのホームページはこちら
免許取得にかかる費用
オートマの免許を外国人が取得する場合、
大体RM2000前後くらいが相場のようです。(調べた感じ、もっと高いところもある)
Excellent Driving CentreはRM2100なので、特別高くも安くもない感じです。
それ以外にも再試験の費用、仮免の期間更新、本免許の発行費用などなど
ちょいちょい追加でお金がかかります。
合計RM2500～3000くらい(日本円で10万円いかないくらい)かかると思います。
日本で免許を取る場合30万円くらいかかるので、
日本と比べてかなりお得に感じますね👌
免許取得までの流れ
Excellent Driving Centreで免許取得までの流れは…
・公式サイトで登録、支払い
・Whatsappで教習所の担当と連絡
・学科教習
・学科試験を合格するまで受ける
・教習所内のコースを運転
・教習所内のコースと路上運転
・QTIテスト
・JPJテスト
ざっくりとこんな感じです。最短でいっても一か月ちょっとはかかると思います。
公式サイトで登録、費用の支払い
教習所のウェブサイト上で登録、学科教習費用の支払いを行います。
Whatsappで担当者に登録と支払いが済んだ旨の連絡をします。
Whatsappで学科教習の予約
学科教習の予約をして、当日の集合場所や時間、持ち物などを教えてもらいます。
ちなみに教習所では襟のあるシャツ、長ズボン、スニーカーがドレスコードです。
自分は襟のあるシャツなんて持っていなかったので、H&Mで急遽購入しました。
ドレスコードはどこの教習所も共通のようですね。
学科教習
朝7時にMont KiaraのPublika Shopping Gallery集合です。
我が家からMont Kiaraまでは車で30分くらいの距離なので、
朝6時前からGrabチャレンジです。早朝は本当にドライバーが捕まらない🥲
無事MontKiaraに着いて、バスに乗り込み1時間ほど経って着いた場所がここ
超田舎ー！道路の脇を牛が歩いています🤣
教習所の受付で指紋登録をして教本を受け取り、学科教習を受けます。
教官がものすごい早さの英語でずっと喋り続けるので、
それを何とか頑張って気合で聞き取ります。
自分は50%くらいは聞き取れたかな…😂
夕方4時くらいになったら学科教習は終了。
バスでPublika Shopping Galleryまで送ってもらえます。
Whatsappで学科試験の予約をしてもらいます。
学科試験
学科試験は最寄りのMYEGという運転免許試験センターで行います。
向かう時は襟のあるシャツ、長ズボン、スニーカーで行きます。
受付をして、ひたすら呼ばれるのを待ちます。
自分は2、3時間待ちました🥲
学科試験の勉強はアプリで出来ます。
KPP Test 2024 – KPP 01 JPJ Android iOS
今はこのアプリが新しいもののようです。
学科試験の内容は常に更新されているようなので、
古いアプリをダウンロードしないように注意です。アプリストアでKPPで検索してみてください。
教習所内のコース運転と路上運転
学科試験に合格したら次は技能教習です。
教習所に着いたら教官と一緒に車へ向かいます。
まずは教官が運転するところを助手席で見せてもらうのかな…と思ったら大間違い！
いきなり運転席に乗せられ、GO!と言われます。えっ！
これであってる？と教官に都度聞きながらなんとなくで運転をします😂
教習所内のコースはこんな感じ
野良犬がコース上で寝ていたり、コース内を歩き回っていたりするので
実際のマレーシアの道路を体験出来るすごくいい環境です。🤣
コース内の運転は、1日3時間を2日間やったら終了。
次は路上運転です。
田舎なので道路の交通量は少なめ。リラックスして運転出来ます。
1日目は3時間、2日目は2時間運転して、路上運転はおしまいです。
合間に車両点検のポイントなんかを教えてもらいます。
QTIテスト
本番のJPJテストの前に行う教習所内でのテストです。
いつもと違う教官が助手席に座って、路上コースと教習所内のコースをグルっと1周運転します。
以上です。1時間ほどで終わりました。
JPJテスト
JPJ(道路交通局的なところ)が実施する試験です。
この試験をクリアすることで免許証が手に入ります。
1カ月に1回しか行われないので、参加者はとてつもなく多いです。
参加者全員が集まったら、JPJ職員がみんなの前に立ち、何かを話し始めます。
全部マレー語で話していたので、マジで何を話していたかわかりません。たぶんルール説明だと思います。
JPJ職員のお話が終わったら試験開始です。
試験の流れはざっくりと
RPK(車両点検)→コース内運転→路上運転
です。
屋外で長時間待機することになるので、水分やおやつ、暇つぶしの道具をお忘れなく。
RPK(車両点検)
車の前に並んで、順番が来たら車両点検を行っていきます。
やり方は以下の動画を参考にしてください。というか丸暗記でokです。
JPJ職員に聞こえるよう大きめの声で〇〇〇good condition～と
動画の通りに順番に点検していけばokです。
コース内運転
以下のテストを順番にやっていきます。
・坂道停車、発進
坂道の手前から発進して、坂道の黄色い線の上にタイヤが乗った状態で停車。
車を停めてクラクションを鳴らします。
JPJ職員がサインを出したら坂道を下ります。
・段差の乗り上げ
段差を前輪だけ乗り上げて、クラクションを鳴らして停車。
目の前のポールをどかして、後輪を乗り上げて、クラクションを鳴らして停車。
段差から完全に下りて、クラクションを鳴らして停車。
ポールを元に戻しておしまいです。
・3ポイントターン
バックを使ってターンします。
・S字、Ｚ字カーブ
縁石乗り上げに注意です。とにかくゆっくりがポイントです。
・縦列駐車
黄色い線の枠内に駐車します。
線をほんの少しでも超えてしまうと失格です。
教習所内コースは以上です。これらを順番にこなしていきます。
やり方は以下の動画を参考にしてください。
クラクションや停車などの手順も重要なので、しっかり覚えましょう。
路上運転
駐車場に停めてある車にJPJ職員が乗っているので、向かいます。
JPJ職員を助手席に乗せて路上コースを走ります。
発車前の点検(ウィンカー、サイドミラー、バックミラー、シートベルトなど)を忘れないように。
そして、発車するときはウィンカーを出すのを忘れないように。
自分は1度、駐車場から道路に出る際ウィンカーを出し忘れてその場で失格になりました😭
試験内容は以上です。
結果の受け取り
すべての試験が終わったら、結果の書かれた紙を受け取ります。
LULUSなら合格
GAGALなら不合格です。
自分の場合は1回目がGAGAL、2回目の試験でLULUSになりました。
再試験の費用はRM150 結構お高いので、一発で合格出来るように頑張りましょう💪
後日この紙をJPJへ持っていき、免許証と引き換えます。
免許証の受け取り
免許証はJPJ Petaling Jayaで受け取ってね。他のJPJじゃ無理だよ。
と、教習所の担当が言っていたので、朝早くからGrabでJPJ Petaling Jayaに向かいます。
必要な持ち物は以下
・パスポート
・写真(25mm x 32mm、背景は白)
自分はスマホで写真を撮って、自宅で写真用紙にプリントしました。
・JPJ testでもらった合格用紙
JPJ Petaling Jayaで長いこと番号待ちをしてようやく免許証の受け取り！
と思いきや JPJ職員曰く
ここでは免許証の発行はやっていない。Shah AlamのJPJに行け
えっ 他のJPJじゃ無理だよ って言ってたのに…
マレーシア名物 たらい回し です。🤣
仕方なくGrabでJPJ SELANGORへ向かい、長いこと番号待ちをして無事免許証を受け取りました。
これがついに手に入った免許証
ん…？住所の欄…これ、教習所の住所では…？
はい。後日再度JPJに行って住所変更の手続きをしました🤣
さいごに
自分の免許取得までの流れはこのような感じでした。
マレー語がわからないと苦労する場面もしばしばありますが、意外と何とかなります。
英語はそこそこわからないと厳しいと思うので、英検準2級くらいの実力は付けておきましょう！
これからマレーシアで教習所に通おうとしている方の参考になれば幸いです。
何か質問などあればInstagramのDM送ってもらえればお答えします👌お気軽にどうぞ
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